市場の話題
大和では05年3月より「Overweight」としてきた資本財セクターの投資判断を、「Neutral」に変更。判断の根拠は工作機械を代表例としたシクリカル業種では、内需低迷が堅調な外需を相殺し、総需要に天井感が生じてきたこと。能力増強に伴う人件費や減価償却費負担の増加、材料価格上昇による変動費率の悪化により、営業利益率にもピーク感が出てきたこと。この結果、利益成長率は過去数年に比べて来期以降鈍化する見込みであり、少なくとも業績伸長率が「鈍化」することはあっても、「加速」する可能性は小さいと判断しているようだ。注目テーマは「新興市場」「造船事業復活」「ロボット活用拡大」の3点。サブセクター別では、「新興市場」関連で建設機械やエアコン、プラント、「造船事業復活」では専業メーカー、「ロボット活用拡大」では産業用ロボットや減速機メーカーに注目。逆に、工作機械やハイテク関連を相対的に弱気と判断。総じて投資指標に割高感はない。また、伸長率は鈍化しつつも、来期の増益は可能と考えていることから、セクターの株価が大幅に下落するとは考えていない。しかし、需要サイクルや営業利益率にピーク懸念が顕在化している状況で、資本財セクターを「Overweight」とする理由はなくなりつつあるとの判断。08年は2極化の1年となる見通し。持続的拡大の見込める市場への依存度、各産業内でのプレゼンスの高低、M&Aを含む攻めの戦略と業績寄与タイミングの綱引き等がテーマになろう。表面的には割安感の感じられる銘柄も増加しつつあるが、「安かろう悪かろう」といったリスクを常に想起すべき。日揮[1963]、ナブテスコ[6268]、コマツ[6301]、住友重機[6302]、ダイキン[6367]、NTN[6472]を注目している。
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