ソブリンウエルスファンド
◎ ソブリンウエルスファンド(SWF)
ソブリンウエルスファンドとは、主に対外資産を投資対象とする、政府が直接的・間接的に運営するファンドのことで「国富ファンド」とも呼ばれている。政府が保有する対外資産としては外貨準備が代表的であるが、外貨準備の場合、市場介入などに際して通貨当局が直ちに利用できるよう、投資対象は、流動性・安全性の高い資産に限定される。これに対しSWFは、高い投資収益を目的として、株式や不動産などのリスク資産を含めた多様な資産に投資しているのが特徴。SWFは投資の原資となる資金の性格によって二つに大別される。一つは石油などの一次産品の輸出収入を原資とする商品系ファンド。もともとは一次産品価格の下落等による収入減に備えること目的として設立されたもので、アラブ首長国連邦のアブダビ投資庁などが該当する。もう一つは、外貨準備高や財政余剰が大きい国で、その一部を原資とする非商品系ファンド。シンガポールの政府投資庁が有名。石油価格の高騰や、アジアなどの新興国における外貨準備の増大を背景に、近年、SWFの規模が拡大している。世界のSWFの規模は推定1.5~2兆ドル規模か。06年末の世界外貨準備高が5兆ドル強である。現在中国外貨準備高は1兆ドル強、米国の大手投資ファンドに30億ドル出資した。日本は中国に次いで外貨準備高の多い国であり、国内でもSWFを設置して、外貨準備などの運用を図ってはどうかとの議論が出ている。
国 SWF 資産規模(億ドル)
UAE アブダビ投資庁 2500~8750
ノルウェー 政府年金基金 3080
サウジアラビア 通貨庁 2500
クウェート クウェート投資庁 1600~2500
シンガポール 政府投資公社 1000
シンガポール テマセク 1000
中国 中国投資有限責任公司 2000
ロシア 石油安定化ファンド 1270
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